勤めるのに立派な志望動機なんて不要だよね

就活界隈のブログやツイッターを見ていると、就活生に志望動機を求めるものが結構あります。

志望動機の書き方|マイナビ新卒紹介|新卒学生向け無料就職エージェントサービス
マイナビ新卒紹介が就活ノウハウとして志望動機の書き方について詳しく解説します。採用担当者に訴える志望動機の作成ポイントをこのページで押さえましょう。

内容は確かにその通りです。上記の記事が間違っているとか、質が低いとかは全然ありません。むしろ全就活生(中途含む)が参照すべき質の高い物です。いや、働きながらでも次の転職活動の為に意識するべきでしょう。

それくらい内容はオーソドックスかつ優れていて読みやすいです。是非一度ご覧になってください。お勧めです。

さて、ここで取り上げるのは、こういう就活ブログ等で「志望動機はこう書け!」という事を高く要求する割に人事部や部門長を始めとした面接官自身はどうなのよ?と強く思ったからです。

個人的には面接官自身が「他と差別化した」「根拠が明快な」在籍動機を語れるような気がしません。だとすると、そんなものなくても仕事は出来るわけで、それを就活生に求めているのが滑稽過ぎるわけです(就活生には気の毒ですが)

今回は元記事を引用しつつ、面接官自身が在籍動機を語れるかを記します。

在籍動機とは?

自分がその会社に居る理由です。立派な志望動機の提示を経て、入社して勤務しているのですから、当然ながら立派な在籍動機に繋がっているはずです。

志望動機:石鹸に革命を起こしたい!
 ↓
在籍動機:石鹼に革命を起こす!

なるほど、これならモチベーションの高い社員として活躍出来そうですね。そして当然のことながら、以下は志望動機であってはならないものとして認識されています。

  • 志望動機であってはならないもの
  • 内定が採れそうな格の企業だから
  • 給与が良い
  • 先輩社員が良い人だから
  • 仕事が楽そう
  • プライベート充実してそう

このような志望動機を抱えて入社してしまうと、以下のような在籍動機(=自分がその会社に居る理由)に繋がります。

  • 在籍動機であってはならないもの
  • 他社に転職出来ない
  • 給与が良い
  • 人間関係が良好
  • 給与に比して仕事が楽
  • プライベートが充実している

これは経営者から見るとダメ社員の典型です。こういう社員を排除したいがために立派な志望動機
を求めるのでしょう。分かる分かる。

・・・でもね

こういう在籍動機を抱えながら働いている社員、い~~~~~~~~っぱい居ません?? 「私は違う!」という方は以下の質問に心からYES!と答えられるのでしたらOKです。

今の仕事より給与が100~200万円上がって、仕事もラクそうで、残業もなく、理不尽なパワハラ・セクハラもなさそうで、福利厚生も手厚く、潰れる心配のない同業の大企業からオファーが来た場合に即断るか?

私は秒でオファーを飲んだと思いますが、どうでしょうか。まさか、立派な志望動機を本気で要求する人事部の方はオファーを即断るはずですね。わたしは立派な人事部の方々の心が理解できませんが、学生さんにしたり顔で「良い志望動機」を語る以上は、こういう労働環境に左右されない素晴らしい在籍動機があるのでしょう。

立派な在籍動機とは?

では立派な在籍動機とはなんでしょうか。

以下は上記サイトの「志望動機で押さえるべき4つのポイント」からです。くれぐれも、以下間違っているという事ではないですから、就活では意識した方がいいという事はお忘れなく。

志望動機を書く前に押さえる4つのポイント

  1. その企業でなければダメな理由を伝える。他の企業にも通じる志望動機はNG。
  2. 自分自身の人となりと企業での仕事を結びつける
  3. 企業で自分がどう活躍したいか、活躍できるかまで落とし込む。
  4. 説得力を増すため、必ず根拠をつける。

裏返すと、立派な在籍動機を作るためのポイントが出来上がります。

  1. 独自性
    同業他社では言えない事
  2. 貢献性
    自分の特性が企業の仕事にマッチしている事
  3. 実績
    どのように活躍しているかが明確である事
    組織や同僚の力ではなく、自身の能力によって達成された事
  4. 根拠
    1~3を示す客観的で、説得力のある根拠

どうですかね?? 特に独自性だけでも99.99%は立派な在籍動機など語れなくなると思います。「それって他社でもできますよね?」と言われても「いや!この仕事は当社でしか出来ないんです!」と客観的に説明できる在籍動機なんか存在するのでしょうか。わたしには想像つきません。

更にはこれを、応募者が企業ニーズごとに説明を変えるが如く、面接官は応募者に響くように都度別の角度から説明できる在籍動機を持っているでしょうか。相当難易度高くありませんか??

そして、これを基に志望動機を作ります。

基本ポイントを押さえた後は、具体的にどのような内容が志望動機になり得るのか、志望動機のベースとなる要素の例を見ていきましょう。そして、例を参考に志望動機を具体的に書き出してみてください。合わせて、志望するに至ったきっかけも書きましょう。

志望動機のベースとなる要素(例)

  • 取り組みたい仕事
  • 叶えたい志
  • 将来のキャリア設計
  • 店舗見学・会社訪問で感じたこと
  • インターンシップで感じたやりがい
  • OB・OG訪問で刺激されたこと
  • 活かしたい専門知識・資格

など

https://shinsotsu.mynavi-agent.jp/knowhow/article/ambition-motive-point.html

なので、立派な在籍動機を作成するためには、自身の棚卸をする必要があります。

  • 在籍動機のベースとなる要素
  • 取り組みたい仕事
  • 叶えたい志
  • 将来のキャリア設計
  • 仕事で感じたやりがい
  • 活かしたい専門知識・資格

これを、今の職場・仕事で叶えられている、もしくは、確実に叶えられるという事を客観的に証明できなければ立派とは言えません。もちろん「それって、他社でも叶えられますよね?」という指摘に耐えなければなりませんよ。

・・・そうとうむずくない??

でも、こういう相当難易度が高い物を、実務経験がない学生さんに求めている事実をもっと採用担当者は意識した方が良いと思います。

無理やり立派な在籍動機を作ってみた

過去の経験を美談に昇華して、無理やり在籍動機をそれらしくサンプルを作ってみました。ですが、「それって他社でもできますよね?」「他社ではもっと有利な位置で出来るのに、なぜそれをしないんですか?」とか質問されると簡単に玉砕します。

私がこの会社に在籍している理由は採用活動に於いて貢献をしているからです。
現在年間40名程のコンサル/PM/SEを採用しています。担当は採用戦術フェーズです。
<取り組みたい仕事><達成したい志><将来のキャリア>
元々ITエンジニアの中途採用専門職としての職を探していた所、当職へのご縁を頂きました。当職を続けITエンジニア採用での知見を広める事で、エンジニアの方と会社とがマッチングできる採用担当者に成りたいと思っています。
<なぜ当社なのか>
IT×○○(社名バレるとまずいので伏せます)の領域での存在感が圧倒的であり、○○分野はどこの職種でも必要とされる領域のためです。
※正直、ここの質問にクリティカルに回答できません

上記は20分程考えて書いています。が、この程度です。私には立派な在籍動機の作成は無理だとわかりました。だって、本音は「自分が成長できるから」「プライベート充実」だからです。でも立派な志望動機に「自分が成長できるから」は微妙です。採用担当者が常々言うように会社は学校ではないのですから

「立派な」志望動機は不要にしませんか

本当に素晴らしい志望動機は必要でしょうか?

素晴らしい志望動機を持った新入社員は、3年後に活躍していますか?

それをキチンと測っていますか?

私の実感値ですが、立派な志望動機を語る方よりも正直に「給料が良い」「○○さんと働きたい」「子育てする時間が取れる」など語っていただいた方のほうが活躍している気がするのです。

  • NGとされる志望動機
  • 給料の為に一生懸命頑張ります!
  • 子育てする時間を捻出できるので御社で一生懸命頑張ります!
  • 他に内定取れそうな所はないので精一杯頑張ります!
  • 他社でも構わないのですが内定が一番先に出た会社と決めていました
  • ズバリ、フィーリングです!
  • 自分の市場価値を高められそうだからです!(社業が発展するかはどうでもいい)

これでも良いじゃありませんか?? むしろ、こういう動機を持ってしても実績を挙げている社員は結構多いんじゃないですか?

まして、自分自身が立派な在籍動機を語れない中で応募者に立派な志望動機を求める事は、明らかに矛盾しています。面接官は立派に仕事をしています。ならば立派な在籍動機などない既存社員でも仕事はキチンと出来るてるんです。だから立派な志望動機も不必要なんですよ。

・・・まさか、自分は立派な志望動機もなく、在籍動機も無いから、せめてこれから入ってくる社員にはそれを持ってもらわないと困る。という事でしょうか? そんな面接官がいる会社に入りたい人はいません。

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