「仕事は楽しい」という思想の害悪

「仕事はクソ」から出発すべき

よくある誤解が、ドイツ・フランス・オーストラリア人が怠け者であるというものです。はっきり言いますが、彼らは長くは働きませんが、良く働きます。

日本人は良く働くといいますが、私は「どうなんでしょ?!」と思います。

たしかに「良く働く = 思考停止して長時間働く事」と定義すれば日本人は良く働くのでしょう。
だけど、「良く働く = 利益を上げるために最小かつ最短で働く」と定義すると、日本は「良く働く」どころか逆にきわめて怠けものだと思います。

それが端的に表れるのが会議です。

会議は基本的に何かを決めるたり情報を伝達するためにあります。なので決めたり考えたりした結論が同じなら、会議時間が短ければ短いほど、人は少なければ少ないほど良いです。

ところが日本では逆に、明確な議題が無いのに定例会議が開かれ、そこに考えられうる最大数の社員を投入したりします。ある意味、会議時間は長ければ長いほどよく、人は多ければ多いほど良いの発想です。

外国では「仕事はクソ」という思想ですから、もちろん会議もクソになります。つまり、一刻も早くクソ会議を終えよう!という合意が全員でなされているわけです。

そこでは少しでも非生産的な意見を言ったり主旨と関係のない持論を展開したりすると、メンバー全員がクソを掴む時間が延びる訳です。当然、後ほど激しく叱責されるでしょう。

つまり、会議自体をなるべく避けたいという欲求が、会議を最小かつ最短で終えるという行動に結びつき、業務改善・生産性の向上に繋がっているのです。

一方で、仕事は楽しい!という思想では、もちろん会議の時間もワクワクドキドキ!楽しい!ので、会議時間自体を減らしたり、回数を削減するという動機が生まれにくいです。

例えば、とある日系企業で営業本部長が大演説を繰り広げ、部下多数が御高説を拝聴する、みたいな営業会議が開かれるとしましょう。

そこで一人の部下が「本部長の発言はPDFで配布して、私たちはそれに対する意見をメールで提出で良いのでは?」「だから、こういった定例営業会議は無駄なのでやめましょうよ」なんて言ったらどうなるか。

10人中9人がそう思っていたとしても確実に干されます。それは出席者全員に「会議は本来楽しい!仕事は本来楽しいのだ!」という意識があり、会議がつまらないとすると「自分が未熟である」とか「本部長が悪い」となるからです。

そうではなく、「もともと仕事は超つまらないもの」なので工夫をしてクソを排除したり、面白い要素を追加しない限り、超つまらないものになるのは当然です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました