「仕事は楽しい」という思想の害悪

「仕事は楽しい」から発想した改革vs「仕事は絶対クソ」から発想した改革

社長周辺が「仕事は楽しい!」と思っている分には全く問題ないです。しかし問題は、現状、まるでそう思うことが正解のような社会的風潮がある事です。「仕事なんてクソでしょう!なるべく働かない人生サイコー!」という意見はほぼ支持を受けませんが「仕事は楽しい!これこそ人生だ!死ぬまで現役!」という意見は肯定的に受け入れられます。

私が大好きな外国人の発想に、「仕事は絶対クソ」というものがあります。「絶対」というのは、いかなる状況でもクソだということです。もちろん社長周辺は「仕事は楽しい!」と思っているかもしれませんが、そう思うことが正解であるかのような社会的風潮はありません。そして職場環境や労働契約は全てそういった認識から出発しているように思えます。

一方で、日本は前述のように「仕事は楽しい!」が目指すべき態度であり、そうなっていないとすればそれは自分(あるいは社会??)の責任において正さないといけない、未熟な自分を改めよう!みたいな思想があったりします。

これ、本当にダメな思想だと思いますよ。

なぜなら、「仕事は本来楽しい」という発想から改革をすると悲惨になるからです。

  • 【「仕事は楽しい!」の思想からの改革】
  • 休暇増加 → まだ仕事が楽しい!と分からないのか!なんと未熟な!休むなんて!
  • フレックスタイム → 同上
  • 時短勤務 → 同上
  • テレワーク → 仕事はキツいからこそ楽しさも増えるんだ!頑張って通勤しようよ!

ね? 改革しようにも逆方向のベクトルが「非論理的に」ついてしまい、歯止めがかかるわけです。一方で「仕事は絶対クソ」という発想から改革するとまるで異なります。

  • 【「仕事はクソ」の思想からの改革】
  • 休暇増加 → クソは最低限にした方が良いね!最大限休めるようにしよう!
  • フレックスタイム → クソは最低限にした方が良いね!最大限短めにしよう!
  • 時短勤務 → クソは最低限にした方が良いね!最大限短く勤務しよう!
  • テレワーク → クソ要素は取り除こう!テレワークして楽しよう!

全然結果が違ってきますね。

でも、「仕事は楽しい!」の思想の方が利益が上がるからそちらの方が良いでしょう?!と思うかもしれません。しかし、日本の労働者一人当たりの利益は諸外国に対して大して差がありません。逆に「仕事はクソ」と(少なくとも日本よりはそう)思っているドイツ・フランス・オーストラリアの方が一人当たりの利益が高いのです。

そして、日本の労働時間はここ40年でどんどん減っていますが、利益は減っていません。労働観も「24時間働けますか」から「ワークライフバランス」へと「働かない方向」にシフトしていますが、利益は減っていないのです。

つまり、「仕事はクソ」と思っていようが、仕事は美徳だと思っていようが、それだけでは国の豊かさはほとんど変わりませんよ。という事です。豊かさが変わらないのだったら、「仕事はクソ」と思った方が良いのでは?と思います。

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