働き方改革目的は生産性向上ではなく「3Kへの対応」という事

ツールやアウトソースでも夫が「3K」から離れる事は難しい

まず「3K」の担い手として、ルンバや食洗器などのツールに期待するのはどうでしょう。

<ツール>

  • 家事一部は担える
    しかし「家電がすべての家事をしてくれる!」という訳にもいかない。機械はメンテナンスが必要だったり、掃除など込み入ったプロセスは20年かそこらで代替できないと予想されている
  • 介護無理
    高齢者の介護は「下手したら死ぬ」という状況。介護ツールやロボットが出来たとしても、100%安全に確実という完璧なものでも出来ない限り、普及には至らない
  • 育児担わせない
    自分の子どもの成長は間近で見たいはず。子育て全てお願い!とはならず、部分的なツール活用にとどまるはず。さらに一人っ子が多くなれば子の入学式や参観日は一度しかこなかったりします。是が非でも自分がこの目で見たい!と親が思ったとしても不思議ではありません。

では、「3K」の担い手として、家政婦さんなど人に期待するのはどうでしょうか。

<人>

  • 家事担えるが高い
    全く家事や育児をしなくても良いレベル(毎日3時間ずつ)だと各々で月額20万円以上。下手すると「配偶者の給与より家政婦への支払いが高い」という本末転倒な状況に。なので任せるられるのは一部になると思われる。
    家事代行のベアーズ|デラックスプラン
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  • 介護担えるが一部の運のいい?人だけ
    官営老人ホームは要介護の重度順に入居が決まる。現状、数十倍の入居申し込み倍率を誇り、そこから漏れると月額30万円程の民間老人ホームが待っている。病院に入院してもらっても同程度かかる。「老人ホームに介護を任せるなら、夫妻のどちらかが退職して介護に専念した方が安い」というこれまた本末転倒な状況に。
    在宅介護にかかる費用 ― 老人ホームの費用と比較

  • 育児担えるが高い

    これも毎日3時間ずつ家政婦に頼むと月20万円以上。そして、食事と授乳だけはあえて自分でやりたい!という夫妻も居る。何かしら育児の負担は発生

やはり「3K」を全てツールや人にお願いする事は現状ですら現実的ではありません。まして、今後は社会福祉の財源が益々不足して来ますので条件は悪くなってきます。結果的に「3K」を誰かに託すことは出来ず、夫妻で分担する必要があるわけです。

理由②:単純にその層の労働者がどんどん減る

国勢調査によると、30歳~49歳の男女の人口推移は以下の通りです。

  • 2000年:3,489万人
  • 2020年:3,174万人 ※2015年25~44歳で算出
  • 2040年:2,287万人 ※2015年 5~24歳で算出

2000年から40年で1,200万人、35%も減る事は確定しています。人口自体も2,000万人減りますが減少率は16%ほどです。30~49歳の仕事盛りの中堅層が、その他の層の倍速で減っていきます。人口減による市場縮小、それによる会社数減を加味しても主戦力である労働者層減の影響は大きいと推察されます。

さらに悪い事に、高齢者が今後も2050年頃まで増え続けます。つまり、介護を担う人数が減るのに、介護を要求する者が増えるのです。これも企業にとっては大きなマイナスです。

例えば、田中家に3人兄弟が居て、佐藤家の3人姉妹と結婚しました。3組の夫婦が出来ますね。夫婦計6人で、田中家の父母2名と佐藤家の父母2名、計4名を介護するとします。

田中家の長男が田中家・佐藤家の親のどちらかを介護をする確率は66%ですが、2人兄弟&2人姉妹だと計算上は100%です。一人っ子同士の結婚の場合は200%となり、一人が2人の介護をする未来が確定しています。

3人兄弟と3人姉妹であればその中の1人が専業主婦となり家事や介護に専念しても良いかもしれませんが、2人兄弟姉妹だと1人が無収入だと辛すぎます。となればどちらも働きに出ることになり、家事も負担する確率は飛躍的に高まるのです。

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