ママ社員と独身社員の深まる溝

仕事に紐づく評価制度が先

マタハラ問題解決を図るには、欧米のように職務記述書に基づいて公平に評価するしかありません。

職務記述書というのは、コンビニアルバイト募集の職務内容のように「品出し、レジ打ち」などが記載されているものです。

「品出し、レジ打ち」に対して1,000円の時給が付いているので、ママさんであろうが、独身女性であろうが、高齢者であろうが、誰がやっても同じ給料をもらうという事です。コンビニではそうなってますね。

つまり「いかなる事情があろうともやった仕事分だけ給与をもらう」ですね。職務記述書に基づく、仕事に紐づく評価制度という事です。

これは一見ドライ&デジタルに見えるかもしれませんが、女性の社会進出が進んだ欧米では当たり前なのです。

「それだと、時短勤務する育児介護者の給料が下がって生活が出来ない!」と思われるかもしれませんが、仕事が出来ない人の低賃金を補償するのは国の役目です。

子ども手当や介護手当、生活保護などで充当するべきです。企業や特定の社員の役目ではありません。

「育児をして時短勤務をするとキャリアが閉ざされる」というのはどうでしょうか。

わたしは「人生を仕事にささげた独身者」と「人生を家族にささげたママ社員」で企業に対する貢献が違うのは仕方ないのではと思います。

当然、将来を通じて仕事に人生をささげてくれる独身者と、家族を第一に考えがちなママ社員とでは、企業の将来に対する期待値も違います。

そこをすべて考慮せずに、「時短のママ社員も等しく昇進(=将来賃金も約束)させよ」というのは乱暴な要求な気がします。

  • 一生を仕事にささげる覚悟を持ち、そして成果を出してきた30歳独身女性社員
  • 家族を最優先で仕事は二番手、時短勤務でこれからも産休を取りそうな30歳女性社員

経営者側の立場として両者を同じ処遇にしろ、というのは無理がないでしょうか。

両者を同じ評価にしろ!ではなく、ママ社員も独身女性社員も結果的に同じ評価になるように労働環境を改めるというのが先の気がします。

つまり

  • 仕事が二番手であっても、仕事最優先であっても、成果が変わらない労働環境
  • 時短勤務でも、長時間勤務でも、成果が変わらない労働環境
  • 産休を取っても、無休であっても、成果が変わらない労働環境

これらを整備する事こそが優先的に取り組まれるべき課題である気がします。

そのためには何といっても「労働時間に依らない給与体系」を取り入れる必要がありますし、それを取り入れる為には、やっぱり、職務記述書をキッチリ明確に取り交わす必要があります。

そしてこれらは労働基準法、労働契約法に関わってくるものである以上、国も企業と一体となって取り組むべき課題です。

こういった根本的な部分を放置して、育休だの産休だのを手厚くしたところで、その恩恵を受けられない者へのしわ寄せは益々大きくなり、両者の溝を深くすることにつながります。

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