失格面接官

わたしは新卒で数十社、転職活動でも数十社面接を受けた経験があるのですが、面接官には

  • 20%:受験者の素質を丸裸にする優れた面接官
  • 60%:受験者が印象操作可能な普通の面接官
  • 20%:面接官として資質を疑ってしまう面接官

の3つの層に大体分かれます。

今回はその中でも一番下位の「面接官として資質を疑ってしまう面接官」、つまりダメ面接官について語りたいと思います。

備忘録もかねて・・・

ダメ面接官とは?

面接官の善し悪しを図るためには、面接官の使命を検討する必要があります。

面接官の使命とは

  • 受験者が自社に合った人物かどうかを見極める
  • 自社に合った人物である場合は、入社意欲を高める
  • 受験者に対して情報を提供し、入社後のミスマッチを防ぐ

の3つに分かれます。

つまり、ダメな面接官というのは、上記の3つのうち、どれかが欠けている面接官をさします。

具体的にどういう面接官か?

あくまでも受験者であった私が感じた主観的な意見も交えますが、ダメな面接官は以下の要素を持っています。

  • 「採ってやる」という意識が見え見えな態度
  • 「嘘を見破ってやる」という意識が見え見えな態度
  • 受験者の職業観や人生観に対し否定する

各々、見ていきます。ちなみに全て実体験です。

「採ってやる」という意識が見え見えな態度

具体的には以下の態度を取る面接官です。

  • 受験者に対してあいさつや礼をしっかり行わない
  • 受験者に対してタメ口を吐く

社会人の先輩である面接官が学生時代の私よりマナーが悪い場合が度々ありました。一般的な受験者はきちんとした服装や言葉遣い、あいさつをしてきますが、それよりも一段と劣る面接官も現実に居ます。

優秀な受験者が「マナーのなってない面接官が居る企業」に行くでしょうか?せめて学生よりは正しく美しく、願わくば平均的な社会人を遥か超えたレベルのマナーは身につけておくべきです。

そして、社員と会社は対等な雇用契約で関係付けられます。会社が社員よりも上なわけではないのです。もっと言えば、いつでも一方的に破棄出来る分、雇用契約は社員の方が有利な契約とも言えます。

そこを「会社のほうが上」と勘違いした面接官は言葉遣いが乱暴になり、タメ口になり、平気でため息を漏らしたりします。

金銭を介した上下関係があり相手に断る余地がないならまだしも、お互い対等な契約成立を目指す面接において、一方が高圧的な態度に出るのは得策ではありません。

優秀な受験者には、逆に当社を選んでもらわなければなりません。下手に出る必要はないですが、面接官は対等な立場で、「わたしも選ばれているのだ」という意識で面接に臨む必要があります。

「嘘を見破ってやる」という意識が見え見えな態度

受験者は大なり小なり嘘を吐いてきます。そこを見破ろうとする目的はわかりますが、その手法が尋問になる面接官が結構居ます。例えば以下のような面接です。

  • 「本当ですか?」「そうとは思えないですけど」を連発
  • 「なぜですか?」を、××の一つ覚えのごとく連発
  • 首を傾げる

面接は受験者を追い詰め、嘘を暴く場ではありません。受験者が自社に合った人物かどうかを見極め、その入社意欲を高める場です。

自社に合う人物かどうかを判断するために嘘を見破ることは必要ですが、そこには高度なテクニックが必要で、アイコンタクトや口調、話の内容から極めて慎重に推察する必要があります。

面接官は絶対に受験者に対して「あなたを疑っています」というメッセージを送ってはなりません。尋問によって嘘つき受験者を駆逐できるかもしれませんが、本音を語る優秀な受験者も同時に逃すことになります。

受験者の職業観や人生観に対し否定する

面接は受験者に説教する場ではありませんし、受験者を教育する場、面接官が自分の知見を披露する場でもありません。

「おや?」と思う職業観や人生観を述べてくる受験者も確かに居ますが、そこを否定しても何も産まれません。

具体的には以下の言動です。

  • 退職理由について「そんな理由で辞めちゃうの勿体無くないですか?」と切り返す
  • 自己目標に対して「目標低くないですか?」と切り返す
  • 仕事のやり方に対して「○○って知ってます?もっと効率化とか考えなかったんですか?」と切り返す

退職理由について「勿体無い理由で辞めてるな~」と面接官が思ったとしても、面接官は受験者ではありません。

もしかしたらその境遇において受験者は鬱病一歩手前のギリギリまで追い詰められていたかもしれません。面接官はその場に居なかった訳ですから、過小評価は非常に危険です。

そこで面接官が安易に「そんな理由で辞めちゃうんですか?」と首を傾げてしまうと、受験者は一気に心を閉ざされてしまいます。※というか私はその瞬間に「辞退」を決めました。

職業観・人生観には究極、正解がありません。面接官の主観を入れて、受験者の思想を批評しても意味がないわけです。判断するのは、自社に合う思想か否かだけです。

ですので、深堀りしたいのであれば、その考えを否定も肯定もせずに続けるべきです。退職理由を聞いたのであれば、「なるほど、それはつらかったですね」といったん共感し(×肯定)、「辞めてしまうと勿体無いという意識はどうでしたか?」と聞いてみるべきです。

おわりに・・・

面接官の使命とは以下の通りとお伝えしました。

  • 受験者が自社に合った人物かどうかを見極める
  • 自社に合った人物である場合は、入社意欲を高める
  • 受験者に対して情報を提供し、入社後のミスマッチを防ぐ

であれば、取るべき態度は「キャリアカウンセラー」です。

  • 本人がどのようなキャリアをたどりたいのか傾聴する
  • 何を為して来たのか傾聴する
  • キャリア志向にマッチした企業や組織の提案する

こういった態度で受講者に寄り添い、共に受講者のキャリアを考えて行き、自社に合うようであればその理由を説き、合わないようでしたらその理由を説明します。

これこそが面接官の態度だと思います。

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