面接の達人は居るが、面接官の達人は居ない

絶望その2:メンタツ本は多いが、メンセツカンタツ本は少ない

面接の達人をメンタツと呼ぶならば、面接官の達人すなわちメンセツカンタツはあるのでしょうか。

Amazonで「面接」と入力して、本を検索した結果がこれです。

  • 就活生向けの面接本 24冊中、15冊
  • 面接官向けの面接本 24冊中、5冊
  • 学校面接など就活以外が4冊

面接官には結構高度なスキルが求められますし、新卒で1人採用する事は2億円、10人新卒採用するなら20億円の40年モノの長期投資をする業務なのです。それなのに、メンセツカンタツが比較的求められていない事実・・・。

学生の方がよほど確りと就活に対して「仕事」しているように思えるのは私だけでしょうか。

かく言う私は面接官になる事が決まった時、メンセツカンタツを3冊程買い、そこに書かれている心理学的な素養を得る為にロジャーズとマズロー心理学の本、フットインザドアー・クローズドクエッションと言った会話法を学ぶ為の本、あとは面接のタブー(新聞の購読状況や出身地を聴くのはNG、家族構成を聴くのはNG、など)を記した小冊子などを購入したのを記憶しています。

このように面接官たる者全てがメンセツカンタツを買い求めれば、もっとAmazonがにぎわうと思いますが、現実にはそうなっていません。特に書店に行ってみると、その差は恐ろしいほど顕著です。

私自身が就活・転職活動を通して、これまで数十人の面接官(人事以外にも、現場担当者や役員も含まれます)に会いましたが、しまった!見抜かれた!スゲー!と尊敬できる面接官は20%程で、60%は印象操作と籠絡が可能な普通レベル、20%は入社意思を削ぐような面接官失格レベルでした。

これ、「入社後に自社で育てるから、採用した新卒者が最低限レベルの素養を持っていればぶっちゃけ関係ない」と考える人事と、「退職した新卒入社者と採用活動との関連性」を深く考えない経営者が多いからだと思いますが、莫大なる長期投資行為をそんな態度で担って良いのでしょうか。本当にもったいない事です。

メンタツを読んで、確りと自分をアピール出来るように準備する就活生を企業が望むのと同じレベルで、メンセツカンタツを読んで確りと受験者の本質を汲みとれる準備をする面接官が望まれるべきだと思います。


以上、絶望理由を挙げたわけですが、つまり「面接の達人は居ても、面接官の達人は居ない」「本気で就活に励む就活性が大勢いる一方で、本気で採用業務に励む企業が少ない」という状況が容易に推測できる状況に絶望しているわけです。そこに大いに無駄やリスクがあるだろう、と。

しかし、そもそも面接官が達人にならなくても十分に応募者を選考できる、応募者も面接の練習などしなくても的確に評価されるという仕組みこそ目指すべきです。

そう!それが共通一次面接会なのです!

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